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業務自動化

【2026年最新】UiPath vs Power Automate Desktop 徹底比較

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はじめに

RPAツールの選定は、業務自動化を成功させる上で最も重要な判断の一つです。現在、企業向けRPA市場で特に注目されているのが UiPathMicrosoft Power Automate Desktop(PAD) の2つです。

2025年から2026年にかけて両製品ともAI機能を大幅に強化しており、単なるRPAツールから「エージェント型自動化プラットフォーム」へと進化しつつあります。本記事では、2026年1月時点の最新情報をもとに、両ツールを多角的に比較します。

料金比較

UiPath

プラン月額目安概要
Community(無料)$0個人・小規模向け。Task Capture、Orchestrator、Attended Robot含む
Pro$420/月Automation Cloud Robots、本格的な開発機能
Enterprise個別見積り全社規模の導入向け。100ライセンス含む
Unattended$1,380/月〜無人実行ロボット

エンタープライズ導入の場合、初期費用を含めると 年間$60,000〜$150,000 程度になることが一般的です。

Power Automate Desktop

プラン月額目安概要
無料(有人デスクトップ)$0Windows 10/11ユーザーは有人モードで無料利用可
Premium$15/ユーザー/月クラウドフロー+有人RPA+Process Mining
Process$150/ボット/月無人自動化(容量ベースライセンス)
Hosted Process$215/ボット/月Microsoft管理のVM上で無人実行

Microsoft 365を既に導入している組織では、PADが実質無料〜低コストで利用できるケースが多く、UiPathと比較して 40〜50%のコスト削減 が見込めます。

料金面のポイント

  • コスト重視・Microsoft環境が整っている → Power Automate Desktop
  • 大規模・複雑な自動化に投資できる → UiPath
  • PADは無料枠が手厚いため、スモールスタートに最適

機能比較

機能UiPathPower Automate Desktop
フローデザイナーStudio / StudioX / Studio Webクラウドデザイナー+デスクトップデザイナー
有人RPA○(Windows無料)
無人RPA○(エンタープライズ級)○(Processライセンス必要)
オーケストレーションOrchestratorで一元管理限定的(集中管理機能なし)
オンプレミス対応× (クラウドのみ)
プロセスマイニング○(Premiumに含む)
ドキュメント理解AI駆動のIDP+Computer VisionAI Builderによるインテリジェント文書処理
テスト自動化Test Suite / Test Cloud限定的
ガバナンス・監査エンタープライズ級の監査ログ・RBACAdmin Center / DLPポリシー
コネクタ数400以上のビルトインアクティビティ1,000以上のクラウドコネクタ

UiPathの強み

  • Orchestrator による集中的なボット管理・スケジューリング・キュー管理
  • レガシーシステム(メインフレーム、グリーンスクリーン端末)への対応力
  • オンプレミス環境へのデプロイが可能
  • エンタープライズ級のガバナンス・監査証跡

Power Automate Desktopの強み

  • Microsoft 365エコシステム とのシームレスな統合(Teams、Outlook、SharePoint、Excel等)
  • 1,000以上のクラウドコネクタによる幅広い接続性
  • Windows環境での有人RPAが無料
  • ビジネスユーザーでも扱いやすいUI

AI・ML機能の比較(2025〜2026年の最新動向)

UiPathのAI機能

2025年のUiPath FUSIONカンファレンスで「エージェント型自動化」への戦略転換が発表されました。

  • Autopilot: 自然言語からワークフローを自動生成。Studio、Apps、Testing、IXP、Communications Miningに搭載
  • Agent Builder & Maestro: 自律型AIエージェントの構築と複数エージェントのオーケストレーション
  • AI Trust Layer: PII(個人情報)マスキング、コンテンツモデレーション、エージェントのガードレール
  • Computer Vision: 動的UIやレガシーアプリのUI要素を高精度認識

導入企業では プロセス実行時間の40%短縮、業務効率の50%向上 が報告されています。

Power Automate DesktopのAI機能

Microsoftは2025年Wave 1/Wave 2を通じてAIファースト戦略を推進しています。

  • Copilot in Power Automate: 自然言語でフロー作成・デバッグ・改善が可能
  • AI Builder: テキスト認識、フォーム処理、感情分析等のAIモデルをノーコードで利用
  • AI Recorder: 画面操作と音声指示をキャプチャし、自動的にデスクトップフローへ変換
  • Computer-Use機能: Webアプリ・デスクトップアプリ上で人間のクリック・キー入力をシミュレート(2025 Wave 2で追加)
  • Azure AI Foundry + MCP統合: マルチエージェント連携機能

AI機能のポイント

両ツールともAIエージェント機能を急速に強化しており、2026年は「人が指示を出さなくてもAIが判断して自動化を実行する」方向へ進んでいます。UiPathはMaestroによるマルチエージェントオーケストレーションで先行しており、MicrosoftはCopilot Studioを通じて同様の機能を2026年中に展開予定です。

使いやすさ・学習コスト

Power Automate Desktop

  • 市民開発者(ノーコード人材)向け に設計されており、プログラミング経験がなくても扱える
  • Copilotによる自然言語でのフロー作成が標準化(2026年)
  • Microsoft 365の操作テンプレートが豊富で、すぐに始められる
  • 学習コスト:低い

UiPath

  • ドラッグ&ドロップのビジュアル開発だが、複雑なワークフローでは開発スキルが必要
  • StudioX(簡易版)とStudio(フル機能版)の2段階構成
  • UiPath Academy で無料の体系的トレーニングと認定資格を提供
  • 習熟すれば高い自由度を発揮するが、ランプアップに時間がかかる
  • 学習コスト:中〜高

コミュニティ・サポート

項目UiPathPower Automate Desktop
コミュニティ規模世界最大級のRPA専門コミュニティMicrosoft Power Platformコミュニティ
学習リソースUiPath Academy(無料・認定資格あり)Microsoft Learn
マーケットプレイス再利用可能コンポーネントのマーケットプレイステンプレートライブラリ
導入実績10,000社以上、Gartner推奨率93%Microsoft 365ユーザーベースに準拠
サポート体制専用サポート階層制(レスポンスに差あり)既存のMicrosoftエンタープライズサポート契約に統合

どちらを選ぶべきか?

UiPathが向いているケース

  • 大規模・全社展開 の自動化を計画している
  • レガシーシステム(SAP、メインフレーム等)の自動化が必要
  • 集中管理・スケジューリング・キュー管理 が必須要件
  • 金融・医療・製造など 厳格なガバナンス・監査 が求められる業界
  • オンプレミス環境での運用が必要
  • 数十〜数百台規模のボット展開を想定

Power Automate Desktopが向いているケース

  • Microsoft 365 / Azure を中心としたIT基盤を持つ組織
  • ビジネスユーザー自身が自動化を構築する 市民開発 を推進したい
  • メール管理、承認ワークフロー、ドキュメント処理など 中程度の複雑さ の業務
  • 予算を抑えたい 中小企業やスタートアップ
  • クラウドファースト戦略でレガシーシステム依存が少ない

両方を組み合わせる選択肢も

UiPathとPower Automate Desktopは排他的な関係ではなく、併用も有効 です。例えば:

  • Microsoft 365間の連携やクラウドワークフロー → Power Automate
  • デスクトップ上の複雑なレガシーアプリ操作 → UiPath

このように、それぞれの得意領域を活かすハイブリッド構成も現実的な選択肢です。

まとめ

評価軸UiPathPower Automate Desktop
コスト△(高い)◎(低い・無料枠あり)
機能の深さ
使いやすさ
AI機能○(急速に追い上げ中)
エンタープライズ対応
Microsoft連携
レガシーシステム対応
オーケストレーション

2026年現在、UiPathはエンタープライズ規模の複雑な自動化、Power Automate DesktopはMicrosoft環境を中心としたコスト効率の良い自動化に、それぞれ強みを発揮します。

どちらのツールもAIエージェント機能の強化により急速に進化しており、選定時には「現在の機能」だけでなく「半年後のロードマップ」も含めて検討することをおすすめします。

自社に最適なRPAツール選定でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。貴社の業務内容や既存環境に合わせた最適なご提案をいたします。