← ブログ一覧に戻る
技術解説

サーバーレスのホームページが選ばれる理由とCloudflare/CloudFrontの選び方

#サーバーレス#ホームページ#Cloudflare#CloudFront#CDN

はじめに

企業サイトやサービスサイトの公開では、従来のサーバー運用に代わってサーバーレス構成が選ばれるケースが増えています。特に「更新頻度は低いが、信頼性と表示速度は重視したい」ホームページと相性が良く、運用コストを抑えつつ品質を高められます。

本記事では、サーバーレスのホームページが持つメリットを整理し、代表的な選択肢であるCloudflareと**CloudFront(AWS)**のメリット・デメリットを比較します。

サーバーレスのホームページとは

ここでいうサーバーレスのホームページは、静的サイト + CDNを中心とした構成を指します。

例:

  • 静的ファイル(HTML/CSS/画像)をオブジェクトストレージに配置
  • CDNがエッジから配信し高速化
  • フォームや検索などの動的処理は、必要に応じてAPIや関数で補完

サーバーに常駐プロセスを置かないため、インフラ運用が軽くなるのが特徴です。

サーバーレスのホームページのメリット

1. 運用コストの削減

  • サーバー台数の確保や監視が不要
  • アクセス量に応じた従量課金で無駄がない
  • 小規模なら無料枠で運用可能なケースも多い

2. 高速表示と安定性

  • CDNにより世界中のエッジから配信
  • トラフィック集中時も耐えやすい
  • キャッシュ制御でページ表示が安定

3. セキュリティ強化

  • DDoS耐性が高い
  • WAFやTLSが標準で利用できるサービスが多い
  • 直接サーバーを公開しないため攻撃面が小さくなる

4. デプロイの簡易化

  • Git連携で自動デプロイ
  • 変更の反映が速い
  • バックアップやロールバックも容易

製品選定のポイント

サーバーレスでホームページを公開する際、選択肢としてよく挙がるのがCloudflareCloudFrontです。どちらもCDNを軸とした配信サービスですが、提供範囲や運用体験が異なります。

主要な比較表

観点CloudflareCloudFront(AWS)
導入のしやすさDNS〜CDN〜WAFまで一体型で簡単AWSの構成理解が必要でやや複雑
料金体系無料枠が広く、小規模に強い従量課金で最適化可能だが試算が必要
機能拡張Pages/Workersなど一体で使えるS3/Lambda/ALBと柔軟に連携
運用自由度シンプルだが一部制約あり低レイヤーまで細かく設定できる
ログや分析標準機能は軽めCloudWatch等と統合し詳細分析が可能

Cloudflareのメリット・デメリット

メリット

  • 導入が非常に簡単:DNSを切り替えるだけでCDN/WAFが有効化
  • 無料枠が強い:小規模なサイトならコストゼロで運用可能
  • PagesやWorkersと相性が良い:静的サイトの公開と軽い動的処理が一体化
  • セキュリティが標準装備:TLSやDDoS対策がデフォルトで含まれる

デメリット

  • 高度なログ分析や可観測性は有料
  • 細かな制御はAWSに比べると制限がある
  • 特定機能へのロックインが発生しやすい

CloudFrontのメリット・デメリット

メリット

  • AWSサービスとの連携が強力:S3、ALB、Lambda@Edgeなどと組み合わせられる
  • 構成の自由度が高い:キャッシュ制御、ルーティング、ヘッダー制御が細かい
  • ログと監視が充実:CloudWatchやAthenaで詳細な分析が可能

デメリット

  • 初期構築の難易度が高い:IAMや証明書、オリジン設定が複雑
  • コストが読みにくい:リクエスト数や転送量に応じて変動
  • WAFや証明書などが別サービスとして必要

どちらを選ぶべきか(用途別の目安)

Cloudflareが向いているケース

  • まずは小規模・低コストで始めたい
  • 設計や運用に時間をかけたくない
  • 静的サイトが中心で、動的処理は最小限

CloudFrontが向いているケース

  • すでにAWSを利用している
  • 細かい制御や分析を重視したい
  • 将来的に大規模な配信や複雑な構成が想定される

まとめ

サーバーレスのホームページは、運用負担を減らしながら高速・安全に公開できる点が大きな魅力です。

  • 手軽さとコスト重視ならCloudflare
  • 拡張性と自由度重視ならCloudFront

目的や運用体制に応じて、最適なサービスを選ぶことが重要です。初期はCloudflareで開始し、規模拡大に合わせてCloudFrontへ移行する、といった段階的な選択も有効です。